前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

凌源から赤峰へ

どの街にもバイリンガル幼稚園


朝の5時から凌源バスターミナルへ行き、6時50分発の赤峰行きのバスに乗る。距離は約160キロ。ここ数日は切符を当日売りしかしない所ばかり。乗れないかと心配してたら、一番前の席が取れた。


途中の村から乳幼児を抱いた若い母親が隣に座る。座席が繋がっているので、自分にも赤ん坊の蹴りや掴みが来る。赤ん坊は実に不安定な高温動物で母親は大変ながらも可愛がる。周りのオトナもなにかと赤ん坊をいじりたがる。自分も母親の指示通り、赤ん坊のために窓やカーテンをを開けたり閉めたり。


小さな村が道路沿いに続いて、朝の市場へ寄る短距離の客が多い。途中から内モンゴル自治区へ入り、道路標識と店の看板が漢文とモンゴル語の二重表記になる。


赤峰(チーフェン)は内モンゴル南東にある、飛行場とテレビ局もある大きな街。昼前に到着し宿探し。一軒目は部屋が狭すぎて駄目、二軒目は宿代を払った後にオーナーが来て、『外国人を接客する許可を得ていない旅店なのでごめんなさい。』と断られる。こう正式な理由を言って断られたのは初めて。こうなると賓館か大酒店に泊まる…べきところ、やっぱり旅店にする。三階奥の広いツイン部屋で36元。窓から樹木の葉が風でざわめく音がする。


この街を吹く風は乾いている。街は路線バスも多く、路も広めで歩きやすい。陽射しが強いので昼寝してから街歩き。バスターミナルで翌日の切符を買っておく。


繁華街はあるものの青年公園横からの大通りとショッピング用の歩行者天国と、少し離れた花火路あたりがそれらしく見えた。今風のシネマ・コンプレックスの他に古そうな名画座も見かける、入場料5元で5〜6作品を廻している。

同じ建物に演芸場とネット屋、輸入雑貨店なども入っている。


歩き疲れたあたりでネット屋へ入る。ここは1時間2元で回線はやや早い。キーボードが喰いカスでベタベタするけど・・・USB挿入SDカードを認識したので日記も更新する。


夕食は羊肉と大根の土鍋にご飯、17元。


宿へ戻って音楽チャンネルを点けたら、台湾の蔡 依林(Jolin)が歌い終わるところ。それからは大陸イベントが続く、デビット・タオがソロで歌って、そのあとやっぱりジョリンとのデュエットを歌う。ソレは別にして全体的には舞台演出が凝っていた。コンサート最後の『小林 小林』は少林寺の格好をした踊り手が電飾の空飛ぶ絨毯に乗ったり、ワイヤーで吊されたり、そこへ花火が撃ち込まれたり(危険!)背後のビルに影絵で踊る集団、と千人は軽く越える舞台だった。