前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

根河

konton2007-07-23

朝から海拉尓(ハイラル)発の、根河(ゲンハー)行き長距離バスに乗る。約300キロ弱北東に向かうのは、次の目的地にオロチョン族自治旗を選んだため。このルートもあまり観光化されていない。道路沿いに草原の風景と耕作地が続いたあと、地区境界線でネッスル社の工場を視る。


暫く走って根河地区に入った途端、白樺に覆われた山と川の地形に変わった。川に囲まれた町の根河に着いたのは昼、乗車時間は4時間半。



町の規模は思ったより小さい。バスターミナルで時刻表を視たら、次のオロチョン旗(阿里河)行きバスは1日1本7時20分発のみ。予定通り泊まることにする。選んだ旅店は一泊20元(300円)で屋根裏の物置をツインに改造した変な部屋。テレビが年代モノでチャンネルが2局しか映らない、ブラウン管にタバコの火を押し付けた痕も。


ここの宿の主人は、どうも自分の行動を逐一看ているようで気になった。旅行中の外人が来ること自体怪しんでいるような......。


町の繁華街や市場をぐるり回ってみる。日本でいえば地方の大きな町くらいの規模、スーパーで10元程度の買い物。夕刻、串焼き屋の新彊風味という文字に惹かれて店に入る。やる気のなさげなお姉さんが「歓迎光臨」とカッタルそうに言って、メニューをテーブルに投げてよこす。珍しく写真付き。読めない名前で川魚のヒラキがあったので指さすと「とどぴゃ~」と言う。それとジャガイモの厚切り串と、羊の各部位串焼きを頼む。魚は干物の様に固かった。ご飯は無いと言われ、串焼きだけの夕食。量の割には14元…。ウイグルの西で喰った厚いカバブが恋しい。