前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

内モンゴル自治区 扎蘭屯

快適な宿をチェックアウト。住記の登録もしなかったので、最後まで外人だったのは気づかれず。


チチハルからバスでハイラルへ行こうとしたら、便数が少なくて当日の席が無い。おまけに窓口の対応も悪い。近年はどこの長距離バスターミナルでも、客への対応がよくなっているので意外。客の列に並ばない割り込み率も、ここから先は酷かった。


頻繁にバスが出ている次の大きそうな街、扎蘭屯まで進むことに。買えたチケットは3時間待ち。チチハルの街を荷物を背負ったまま散歩したり、大混雑の待合室で、人間観察して過ごす。鉄道駅から正面にのびる大通りは、小規模の音像店(CD.VCD.DVD)と本屋が数多い。西バスターミナルから東バスターミナルを目指して歩いたけど見つからず。


バスで約150キロ北西の扎蘭屯へ向かう。大きな川を渡ったあたりから道が悪い。水場が多く、野鳥もみられる。あとは快適な舗装路。内モンゴル自治区に入るまで、2時間半係った。あちこちにジンギスカンの名前を使った社会主義スローガンは違和感が……


古そうなバスターミナルへ3時間で到着。思ったほど高そうな宿は近くになさそうなので、客引きのオバサンに素直に付いて道を挟んだ旅店へ行く。3畳くらいの個室を言い値15元があっさり10元(150円)で泊まる。TVはハイアール製の21型新品っぽい。宿泊費が10元なのは嬉しいけど、やっぱりこのクラスは壁も薄くて、他人の出す騒音に苦しむ。熟睡できず。


宿の近くにあるネット場へ、責任者らしい中年男性に、日本へEメールを送りたい-と伝えたら、コイツはわかってない風な小馬鹿にする応対をされる。日本語フォントを入れてないから一般常識では無理だけど、Ajax IMEウェブ上の変換ソフトで文章を打込んでメール作成にコピーすれば問題ない。もちろん中国語表示のPC操作なのでコピー•貼り付け•削除とか最小限の中文単語の知識は要る。実演してみせてもよかったけど、あからさまに人を嫌ってる感触だった。見かねてランニング姿の青年が『インターネットしたいんだろ。ついてこい』と英中国語mixで、そこから近いケータイ販売店のシャッターを開けて招かれる。ブロードバンド回線に繋いであるノートPCを使え、と言う。
さらにUSB接続やSDカードの接続ケーブル(店の商品)のパッケージ破いてまでしてこちらに協力してくれた。
全部無料で。筆談とウエブ翻訳を使って短い時間ながら両国の話をする。
ウチで飯食ってけ、とまで言われたけど、彼の奥さんは、可愛い赤ん坊の育児の最中。明日また会う約束をして帰る。


時刻は午後9時。


周りの食堂はすべて閉まって晩飯喰いそびれる。そういえばこの日はなにも喰ってなかった。