葬式仏教
五代目柳家小さんが随分長く墓石の広告をしてた「あっしもぼちぼち」小さん亡き後、今は孫の花禄が継いでいる。長いな今度は。
子どもの頃から不思議だった、墓参という行事。守護霊へお礼を言いに行く、そんな納得の仕方をしてたと思う。所詮は生者の為の供養なのだと、皆うすうす感じながら・・・。
世の人に 欲を捨てよと勧めつつ あとで拾うは寺の坊さん
ⓒ 一休
親戚への顔見世やら、嫁姑小姑の複雑な政治力学は、今だから面白いと思える。父方の婆さんは福島県三春町の出身で、子守唄のような優しいリズムの訛りで、毒舌だった。
いつも半分は聞き取れず、半分は知らない昔の人の悪口を語っていた。今年で七回忌になるという。
(輪廻を語っておきながら、随分と長く供養をするのも解せない・・・やはり生者の為にするのだろう。)
もう要領よく生まれ変わって何処かで親を困らせてる気がする、婆さん。夏の夜に網戸でジタバタする蛾を見ては「あ、爺さんが帰ってきた」とか言えるのは仏教徒ならではの昆虫記か?
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