前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

「チェルノブイリ 28年目の子どもたち 2」

上映&トーク「チェルノブイリ 28年目の子どもたちⅡ~いのちと健康を守る現場から」 | OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー
去年の「チェルノブイリ 28年目の子どもたち 〜長期低線量被曝の現場から」ウクライナでの学校・医療現場・保養施設の取材を通じて、日本でも低線量汚染地域の子ども保養プログラムのノウハウを活かせないかという提言。
今年の第二弾はウクライナの保養政策の現地取材をより詳しく。少ない国家財政でも子どもの健康改善に対しては予算は削らないという政府方針。食べ物や新陳代謝を通して内部被曝をいかに体外へ排出させるかという保養施設の工夫の組み合わせの数々を紹介されている。


上映後に製作者のアワープラネットTV 白石代表と大谷尚子先生とのトーク
日本の養護教育の現場から「森永ヒ素ミルク中毒事件」が深刻な後遺症として初めて世間に認知されたという話を聴いて驚愕。官庁認可の工業用薬品を誤って粉ミルクの製造過程で使われ、広く乳幼児のヒ素中毒が起きた直後に、メーカーは早急に示談金と念書で火消しに。その後十数年も ひとりの養護教諭が調べ始めるまで後遺症に苦しむ被害者たちは世間から忘れられていたとのこと。
官庁もマスコミも国民の健康を守ろうとする気が無いことがハッキリ分かる前例を知る。


日本政府と福島県庁は原発事故由来の「風評被害」払拭と称した「安心安全キャンペーン」に謎のチカラを注ぐよりも、子どもの長期健康調査と保養にこそ再優先で人と予算を使って欲しい。こんな当たり前のことが伝わらないフクシマ5年目の日本。