福島第一原発収束作業日記 3・11からの700日間
- 作者: ハッピー
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/10/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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20年近くのキャリアを持つ原発作業員。福島第一原発で作業中に東日本大震災に遭い、事故発生当初から現在まで断続的に収束作業に従事する。現場の正確な情報を伝え、日々の収束作業の中で感じたことをストレートに綴るツイートが多くの人の支持を集め、ツイッターのフォロワーは現在7万人を超えている。好きな食べ物はプリン
Twitter ID: @Happy11311
311以降、著者のハッピーさんの作業ツイートで最新情報を得ているフォロワーは多い。つぶやきの半年後か一年後くらいに東電から正式発表があったりするので、より信頼されている。書籍ならではのコラムや長文の文章には熱が伝わって来る。内に秘めた怒りは相当自制されているのだと思う。
震災事故の年末には早々に冷温停止状態・収束宣言が発表された時の呆然、とした感情は作業員でなくても共有した。でもその日を境に東電がコストカットに奔走する様には、多くの人々が被害を被って泥船は続いている。
20キロ圏警戒区域の早すぎる解除に対して、線量を元に戻すのは到底無理でも順番が逆だろうと同感する。人体に影響を及ぼす放射能核種はセシウムだけじゃない。一見きれいな建物も中はボロボロだし。
莫大な復興予算を配られた官庁や全国自治体が無関係なことに流用してる悪辣さと、福一の収束作業では多くの作業員が暑さ寒さに晒され日々被曝しながら2年持たないその場しのぎの仮設タンク、仮設ホースを繋ぎ続けている同じ国で。いつも考えがまとまらない。
(13・12・24)記