前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

少女時代 日本語2nd ALBUM「Girls &Peace」

今回の日本語ALBUMは感想を記すにも悩む。オリコン1位を獲ったALBUMの感想をこんな備忘録ブログに記すなんて完膚なきまでに必要ないとは思うけど、今回は気に入るとかいうレベルを越えているので。放置してた日本語1st ALBUMを聴き直してみた。少しは惜しい曲もある。でも、今回のALBUMをより良く聴くための「硬い耳かき」くらいかなと。やはり密閉された空間で全身で音の波を浴びるのに向いている聴く環境を選ぶALBUMだと思う。今回のALBUMも重低音を自慢するヘッドフォンやイヤフォンではボーカルが奥に埋もれてしまうので注意。


2ndトラックリスト


1「FLOWER POWER」

このアルバムの顔の様な曲。MVの初見では銀紙っぽいコスチュームにちょっと騙された。振り付けは、他のアイドルグループなら「皆さん真似してね」程度の動きなのに少女時代は違う、真似?やってみたら?難易度高いまま安易に手を抜かない芸を魅せてくれる。本当に有難い。音源を聴いて曲の救いようのないぶ厚さに驚く、日本語歌詞のヘンテコ寸前まで突っ走るギリギリ感にも平伏する。「アダバ〜ナ」って、死語だ死語!自分の中ではコミックソングと化した日本語版「Hoot!」の「ヤダ、ココロ〜ここにあらず〜」とも違う。何かが違う!9人のボーカルが畳み掛けるように被さって来ても、放射状に広がる開放系なので楽しい楽しい。


2「Animal」
どうぶつの森とは関係ないんダヨ。


3「I'm a Diamond」
イントロに持っていかれる。泥臭く格好良い70〜80年代のインド映画サントラを想起。歌詞の遊び様も半端ない。秀逸なラップ曲があるのは知っていても日本語はビートに乗せ難い言語だと今まで言い訳していた事を酷く反省。基本、収録曲のほとんどが英語/日本語/韓国語の境界線を感じさせない。それでもスタジオ録音で担当パートが短くても、日本語という慣れない外国語で高速ラップを無難に熟すメンバーの力量には呆れる。


4「Riflection」
今回のALBUM曲はやはり開放系だと思う。幾重にも反射して輝きを増すイメージ。


5「Stay Girls」
少女時代といふ名に似合う歌詞と元気な曲。


6「T.O.P」
世界制覇を狙うGGが自己催眠をかけている様な。全然慢心に聞こえないのも怖い。


7「BOOMERANG」
詩の世界観は「Genie」シリーズだと思ふ。最強の守護天使と契約したら悪魔だったといふ後日談かもしれないので注意。


8「Oh!」

ストレートなカワイイ系は苦手だしオリジナル韓国語VerのMVが米国ドラマ(キャンパスもの)の中途半端なコントみたいで正直苦手だったけど、日本語曲を聴いてシカ様とソニたんユナは確信犯だなと思った。MV視てここまで動揺するとは思わなかった。「かわいい」とはこういふ事か!OH!死ぬかと思った。オリジナル「Gee」の時のインパクトを超えている。日本語の語感の持つカワイイ機能を驚くほど引き出していると思う。天才歌手テヨンに「ちぢまらない 恋 ヤダよ」と歌わせる贅沢な遊び方。
ソヒョンのソロショットの仕草、本気で男を殺しに来てるのもどうかしてる。このMVと曲は危険過ぎるので短期間で何度も服用しない事。


もしも将来、冤罪に巻き込まれて死刑判決を受けたら、「Oh!」MVを正視し続ける刑にして欲しい。


9「ALL MY LOVE IS FOR YOU」

少女時代と同じ時代を生きることが出来て良かったと思わせる曲。詞自体はテキストで視ると新鮮味は無いけど、それぞれ9人の生声に乗せると柔らかな日差しの様に身体に入ってくる。
MVでテヨンがスケッチを描くより、お茶のんで煎餅をかじる方が自然体な気がするけど。


10「PAPARAZZI」

MV公開時に視て、雨に唄えばと米国ミュージカル仕立ての設定の必然性が分からなかったけど、万人受けを狙ったシングル曲なのに歌詞がとても面白い、と思った。この短期間で畳み掛ける様な日本語曲リリースに、有難いやら申し訳ない気持ちが交錯した。
日本の歌番組ステージは撮り方が上手ではないし、韓国の歌番組の凝り過ぎた見せ方とは差が付き過ぎているので、本拠地での活動が見たいファンも多いはず。

11「Girls & Peace」
アルバムタイトル曲は、ニギヤカで華やかなコンサート向けかと思う。


12「Not Alone」
氣功で言えば収功にあたる。


はじめにこのアルバムを聞いた時は4曲目くらいで多幸感になって通しで聴けなかった。
日本語曲ではどうやら、ジェシカの華のあるボーカルがフリルの様なビブラートが更に異様な輝きを放つ。ソニの声も反則だと思うけど、ここのところMVなどで一番注視してしまうのもソニたん。
奴らを直視してはいけない。遠くから拝みなされ。