前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

ラブ沖縄 @辺野古・高江・普天間

森の映画社★札幌編集室: 今、知ってほしい、沖縄の底力。
霧雨降る昼、ポレポレ東中野で視た。
今年10月までの8年間、辺野古普天間、高江での米軍基地や洋上滑走路建設に反対する住民の日々地道な戦いを記録したドキュメンタリー。


上映後ゲストの「ゆんたく高江」(「ヘリパッドいらない住民の会」の活動を首都圏で支援する集まり)http://helipad-verybad.org若い女性2人による運動を知って参加した経緯など、映っていない現地で感じたことなど。


小型デジタルビデオカメラ普及の時代だから当然なのか、洋上のボーリング調査妨害や、路上の座り込みや、人間の鎖をチカラづくで引き離す行政側との攻防は、殴りあう一歩手前で牽制し合っている。ヘリの爆音とともに現場の怒号はとても耳に痛い。そこでヘリパッド建設をさせないように暮らし続けるストレスは計り知れないと思う。


自分が基地問題をようやく身近に感じる様になったのは、福島原発事故以降。以前から地元紙「沖縄タイムス」「琉球新報」の記事は、全国紙には載らない当事者意識のハッキリした基地問題が報道されているので、ある程度は読んでいた(つもりだった)
福島原発以降に、放射能汚染の問題に向かい合わない全国紙やテレビ報道に、初めて沖縄住民の積年の怒りとつなげるようになった。


今回のドキュメンタリーを視て、この運動に参加しようと思う人がどれだけいるのかは分からないし、もっと違う抗議のやり方を提起して始めるひとも出て欲しいと切に思う。
行政側の強制執行をする側は、目の前の反対住民の存在を見えないフリをして動いている。作品の最後の方にようやく基地建設に関わらざるをえない建設業者の言い分が映る。ここは重要だと思う。
沖縄は観光産業の急成長で昔の基地依存という現状は緩くなっている。でも中央からの交付金補助金を与えてやっていると主張し続ける人間もいまだに多い。米軍基地を撤退させても地元での大規模な雇用を代替する具体例をシッカリ映した方が説得力があると思う。
東京発の自由土建主義が米軍基地や原発を、現地で一定の零細企業を麻薬の様に依存させていると思うので。人間に危害を加える施設に一番依存しているのは東京の大企業や霞が関だろうけど。