前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

フタバから遠く離れて

オーディトリウム渋谷へ夜の会上映のフタバから遠く離れてを観に行った。上映後にトークショー

映画『フタバから遠く離れて Nuclear Nation』公式サイト
原発事故で町ごと避難した双葉町住民1400名の長い避難生活を記録し続けている、埼玉県加須市にある旧騎西高校での閉塞感漂う避難所生活。


天皇皇后が慰問に来られたシーンは避難民側からの目線で撮られている。


井戸川町長が事故前と同じ原発立地市町村協議会に座っている姿は沈痛としか言いようがない。


東電による誘導で一時帰宅もあったが、時間が短すぎるうえに、墓参りや家族から頼まれた私物の持ち帰りに振り回される。放射能は目に見えないので薄い使い捨て防護服を着ていること以外は、住めないという実感がわかないという。現地で父親が息子に「水にさわんな!」と怒鳴るシーンで観ているこちらも目が覚める。



監督と16日ゲストの福島集団疎開裁判の主任弁護士さん。
人命は大切だと教える学校、子供を守るべきはずの組織、文科省までが、本当に大規模に人権が蹂躙されているときは誰も声が出せなくなるものなのかという話は、今の自分自身の立ち位置が正気なのかと不安になるなか 一瞬我に返ることができた。フクシマ在住の人達の運が悪かった可哀想、と切りたがる世間に抗うぞと。