前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

孤独なツバメたち デカセギの子どもに生まれて

渋谷ユーロスペースブラジル映画祭2012。http://2012.cinemabrasil.info/pages/home
月曜昼の回で観た。孤独なツバメたち デカセギの子どもに生まれて(2011年)



映画祭公式サイトからのあらすじ

浜松在住の日系ブラジル人の5人の若者たちを2年半に渡って追いかけたドキュメンタリー。日本でもブラジルでも外国人扱い。二つの故郷の狭間でそれぞれが複雑な環境にありながらも、ユーモアを忘れず夢を抱いて生きる彼ら。しかし2008年の秋、経済危機によって彼らの友情や家族との生活が引き裂さかれていく…。

自動車部品工場の集中している静岡県浜松市でカメラを回し始めた地元の大学教授が追跡調査した日系ブラジル人青年たちの日常と悩みから始まる、リーマンショック直後の大量解雇で記録内容は大幅に変わり、プロの監督に。親と共にブラジルに帰国したその後も追っている。
上映後に製作監督ふたりの対談、観客との質疑応答がとても印象に強く残った。


日本で働き続けていた頃に単純労働者としてなら学歴は関係なかった、しかし景気が悪くなると日系ブラジル人は一斉に職を解かれてしまう。1日12時間労働の2交代など働き詰めで子供との関係も色々だった親たちと共に見知らぬ母国ブラジルに帰る事への不安。日本では早くから勉学をあきらめた子達がブラジルで母国語を学び直し、低賃金の職で昼働きながら、夜学に通って頑張っているケースも写されている。