前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

リベリア 1977

BS世界のドキュメンタリー シリーズ セルフ・ストーリーズリベリア 1977」カナダ(2010年作)
1970年代にカナダから白人家族が父親の赴任先の西アフリカのリベリア首都郊外で暮らしていた。幸福な子供時代を過ごし内戦前にカナダに帰り大人になってカメラマンになった兄弟が、当時父親が撮った写真を持って懐かしい人達を訪ねた30年後の旅を同行カメラが写す、長く続いた内戦の傷が癒えないリベリアの今。


内戦を生き抜いた人達との再会の数々には情動を揺さぶられる。まるで自分も一緒に育った様な偽の記憶がチンパンジーの手の感触を通して伝わる。再会を喜ぶ反面で兄弟の気持ちは重くなっていく、短い滞在で帰国することが決まっているので。子供時代に世話になった現地の人達の暮らしを助けたいが、それはとても多くて手助け出来ることは限られている。兄は子供時代に世話になった使用人の遺児を再び学校で勉強できる様に援助することに。弟は研究所が閉鎖してジャングルに帰しても自活できないチンパンジーたちの食料支援を。


長い内戦の殺し合いに巻き込まれた人々は、自ら持っていた写真を焼いてしまった。博物館の所蔵品も略奪されてしまっていた。ようやく和平が訪れた今、内戦前のリベリアの写真を世界中から集める活動も続けている姿を紹介して映像は終わる。