前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

「ラ・ワン」試写会へ

8月から日本の映画館で公開されるボリウッド娯楽SF映画「ラ・ワン」(2011年)1円試写会へ東京都写真美術館に行って来た。自転車で行ったので駐輪場代100円だけの出費。


日本公式サイト http://www.uplink.co.jp/raone/
主演と正義の味方「G-ワン」2役を演じるシャー・ルク・カーンは、自分がインド映画を見始めた頃から20年もの間ボリウッド映画の主役を張っている。ヒロインの女優カリーナ・カプールも2000年からのトップスター。(ゲジ眉の姉カリシュマの方が好きかな)したまちコメディ映画祭で視た「3バカに乾杯」でもヒロイン役だった。


今回も期待を裏切らないというか、ハリウッド映画と遜色ないSFX、本物の撮影との組み合わせが上手。そして大事な伏線がシッカリ回収される脚本。
今月視た南インドのタミル映画「ロボット」とは完成度が別次元で違う。「ロボット」は正直視るんじゃなかったと燻ってたけど、今回のラジニ特別出演シーンが予想以上に、笑いとして昇華できた。カリーナのメロメロ演技が悪ノリにも思えて面白かった。


それでも足りないのは、やはり物語の舞台の半分がロンドンという事もあり、自分の様な外人が望む「インド」らしさが弱かったと思う。映画音楽の曲調も好みから大きく外れているし、ましてや民族衣装と民族音楽が入る余地がないしっかりしたストーリー。
子どもたちへのメッセージが入っているテーマが核になり、子供からオトナまで楽しめる娯楽映画になっている・・・・世界中の流行はなんでも取り入れ観客を楽しませるボリウッド映画とはいえ、あの頃の濃い魅力が懐かしい。
本当に「物語」を読み込めなくなったなと痛感スル。無駄な伏線とスパイスが沢山欲しい。