隣る人
タイガーマスク運動などでマスコミが散発的に取り上げる「児童養護施設」ってどこが運営をして、実際は何に困っているのかな?と思ってたところに、ある児童養護施設の8年間を撮った作品「隣る人」の上映を知った。
雨の火曜日ポレポレ東中野、19時の回で視た。
ミニシアターの単館上映作品は、映画館のリツイートで視に行く前から期待値を上げ過ぎる問題もあるけど、これは地味で良心的なドキュメンタリー作品だった。字幕での説明もナレーションも一切ない90分。上映中に段々分かってくる。かといって知識としてはまったく満足できていない(この特徴的な施設のなりたちや、職員さんの勤務体系など)ので、上映後に短く舞台挨拶された監督の薦める通り、パンフレットと施設長の著作「誰がこの子を受けとめるのか」を劇場受付で即購入して帰宅中電車の中で読み始める。とにかく見終わった後で、なにか猛烈に知りたくなる、パンフを読んで自分が想像で仮に埋めた箇所が合っているのかと、著書では施設長の長いキャリアの中で起きた多くの困難と悩みも淡々と綴られ、自分の想像以上にシビアなケースが書かれていたりもする。
- 作者: 菅原哲男
- 出版社/メーカー: 言叢社
- 発売日: 2003/02
- メディア: 単行本
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