前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

WAVE 嘆きのギリシャ 700ユーロ世代の真実

NHKBS1ドキュメンタリWAVE 4月14日放送分を視た。


経済破綻寸前のギリシャEU加入当時のバブル経済アテネオリンピック開催で多額の負債を抱えた経緯が紹介されている。手厚い年金を貰えていた世代と対象的に、職のないあるいは最低賃金の月700ユーロ(約7万4千円)で働く若者世代との断絶。若者世代の中でも国の負債の中身を検証し、当時の責任者に話を聞こうとするグループの活動もある。反対運動も虚しくユーロやIMFからギリシャ政府に強い経済改革を求められた中で大量解雇による自殺者の急増、最低賃金の引き下げ。このまま母国で暮らす意味を感じない若者の声も。


=============
口先だけの詭弁や、充分に時間を掛けて話し合おうと言う当時の責任者達。低所得層の老人たちの諦め感。職のない若者の怒りと焦燥と無力感。
ここまで社会問題は表面化してはいないけど、今の日本社会を覆う澱んだ空気に似ているなと思った。長野オリンピック後に残された多額の負債や使途不明金は、結局のところ誰も責任を問われていないし、何度エントリーすれば気が済むのか分からない東京オリンピック誘致も、老都知事と仲良しグループのやり逃げが濃厚なので。