前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

文化放送とTBSラジオ製作の3.11特番を聴いて

文化放送報道スペシャル 日常が失われた日〜3.11被災地メディアの戦い】(正午から1時間枠)
東北6県をカバーする新聞、河北新報社の被災直後から新聞配達を1日も休刊せず遅れても届けた様子。
宮古災害コミュニティラジオ、緊急発足の様子と地元学生のボランティア運営など。
ラジオ福島地震当時ワイド番組を放送中だった深野健司アナウンサーの当日の話と、頭痛で交代したプロデューサーのニュース原稿に沿岸部の知った町の「壊滅」の文字に受け入れがたい思いなど。
テレビュー福島では全国放送番組の時間帯で苦しんでいる地域に情報を届けられないジレンマ。


コンパクトに良くまとめられた報道特別番組。
惜しむらくはCMスポンサーが震災直後に幼児向けマナー広告を延々と流してたACジャパンだったこと。
ラジオの役割の重要さは見直されたはずだけど、リスナーの番組への愛着・スポンサーへの好感度を企業はほとんど評価してないなぁ。


文化放送では昼1時から4時まで、【勇気と元気 つながろうジャパン!スペシャル 今日から明日へできること】として同じ日曜の時間帯のメインパーソナリティーグッチ裕三と平日午前の帯ワイド担当の野村邦丸茨城放送出身)が司会での生放送。
ふたりの印象を軽く裏切るような硬派な内容だった。
文化放送報道部 石森記者の現地レポートもシッカリと番組を締めて、被災地各県のラジオ局とスタジオのやり取りも良かった。制作費もいろいろ大変だと思うけど時々放送コラボして欲しい。
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TBSラジオ【被災地から伝える東日本大震災〜語り継ぐ教訓】(2時間枠)


仙台のスタジオから荒川強啓が司会の生放送。
被災地域の市民リーダーとして陸前高田の河野和義さん、南三陸町の後藤一磨さん、石巻市住吉中学校の竹内栄喜さん。河野さんの声は力強くて情が伝わってくる。
スポーツライター生島淳は郷里気仙沼で亡くなった姉の家で、黙祷の時間に流れるサイレン音。
ラジオ福島の大和田新アナウンサー電話出演で当日の取材をレポート。地元メディアならではの深い苦悩と語り口に信頼出来るひととしての年輪を感じる。