前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

KBS全国のど自慢の底力

今年の秋頃からケーブルテレビで韓国のKBS Worldの歌番組を激しく視るようになった。はじめはK-POP人気チャートで構成される『MUSIC BANK』を。時間帯の変更を知らず録画されてたバラエティ『青春不敗』を、それから韓国版の『全国のど自慢』を。歌詞まで日本語字幕が付くのでありがたい。


 まだ10回分くらいしか見てないけど、今年で放送30周年という『のど自慢』が異常に面白い。韓国では中高年の歌謡曲が今も健在、出場者・参加者共に踊り狂うラテン系の国民性も知れて.......。
 放送時間は70分近くと長い。それでいて出場者は毎回10〜12組くらい。途中でゲスト韓国歌謡のトロット歌手が5人近く歌う。
会場は毎週各地の屋外特設会場で炎天下も雨天も決行(まだ冬の回は見てない)
名物司会者ソン・へさんと生バンドによる演奏、審査員が著名な作詞作曲者ふたり枠。
合格で鳴らすのは古い放送部にあるようなアナウンスチャイム。番組中に失格者は1〜2名と少ない。番組の最後に各賞あり。
 出場者の誰かしらご当地名産品をお土産に持って舞台にあがり、司会者のソンへさんが一口舌つづみをうつ。ソンへさんは小柄なでっぷりした御大で、孫がいてもおかしくない年ながら、出場者には無理やり『オッパ』お兄さんと呼ばせるのがお約束。
前回は生後4ヶ月の赤ん坊を背中にしょったまま踊り狂い、舞台上で略式の結婚式をあげるカップルも。日本の『のど自慢』との大きな違いに毎回驚かされる。


ワンフレーズ(歌詞間違い?)で失格になる出場者がいる一方で、ゆったりしたインタビューのあとに2曲目も歌える素人さんもいる。歌い手自ら自分を褒める自己紹介をして、イントロで観客に『拍手!』と要求するのも普通。


出場者には若者も多いけど歌うのは年配者も知ってそうな歌謡曲や民謡で、K-POPの曲はほとんど歌わない。今回初めて中学生?グループの歌って踊るワンダーガールズを見た。偶然なのかこの回のゲストに『オーロラ』といふ5人組のガールズグループ。曲は『ダブルでダブル(原題)』
実にシンプルな歌をかわいい系の衣装で振り付けありで歌った。
5人だけあってフォーメーションの変化は凝っているけど、なんとなくKARAのHONEYを薄めた感じにも。


韓国歌謡の裾野の広さは凄い。にしてもどうしてこんなにも歌詞が『恋に恋して〜』とシンプルなのか問題、を考え中。