前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

ぜんぶ、フィデルのせい

ぜんぶ、フィデルのせい [DVD]
ぜんぶ、フィデルのせい』2006年仏、伊
2008年に日本で劇場公開とDVD化された作品、丁寧な日本語公式サイトあり。
http://www.fidel.jp/


70年代初めのパリ、上流階級の両親が突如キョーサン主義に傾倒して、生活が一変するアンナ9才の迷惑ぶりが面白いドラマ。チリのアジェンデ政権への支援活動、未来人から見ると歴史的な結末を知ってしまっているので、落とし所をどうすんだろう?と妙な心配をして観てたら・・・さりげないエンディングで感心した。感動に至るための説明とかセリフとか不要なんだなぁ。
幼い弟役の自由奔放な表情も面白い。洋画を見る度思う、どうして子役までこんなに上手いのか。


時代背景を詳しく知らなくても、主役の子ども目線での世界のドタバタぶりは笑える。知らない言葉のオンパレードの意味するものを鑑賞後に知っていく工程は、子どもの成長にも似ている。モミアって人名かと思ったらミイラのことだった。


■なんだかアネクドートみたいなシーンを抜粋。


ミッションスクールの授業で問題が出た。
ローマ文明とギリシャ文明、どちらが古い?
アンナはギリシャだと知っているが、クラス全員がローマの方に挙手をする、躊躇しつつ同調して手を挙げると、教師が自慢げに『全員間違いです』とバッサリ。
帰宅後、怒って両親に訴える。「団結」したらまちがえた!
両親顔を見合わせて「どうやら団結の精神と、ひとマネを混同しているらしい。」
アンナ「パパたちはまちがえないの?」