三宮麻由子 音をたずねて
正月の永六輔ラジオ東京で外からの野鳥中継に出演していたので、貴重な存在に思い出し。
- 作者: 三宮麻由子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/01
- メディア: 単行本
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真夏の風鈴職人から浜松のヤマハピアノ工場まで、音に関する職人の仕事場訪問。お気に入りドラマの音響効果さんとの対面も面白い。盲導犬ライフを試してみる項では、珍しく?ストレートに広く社会への理解を訴える。
博物館独特の空気感が嫌い、というのも納得。音声解説があっても所詮ガラスケースとの対面、保存するためにベストな空調の部屋は、ヒト・生物として居心地悪くて当然なのだ。
全盲の世界で研ぎ澄まされた言語表現、というこちらの解釈は失礼だろうなと思いつつ、初めての中国茶会での丁寧な状況説明、岩茶を口にした時の表現が秀逸。飲みたくなりましたっ。