前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

大阪万博の軌跡 展

上野の国立科学博物館 かはくで開催の1970年大阪万博の軌跡を日曜の昼に見てきた。
万博通の知人に同行解説をお願いしたので、かなり知的に充実した観覧になった。


この特別展は写真撮影OKなので、すでに複数のブログで数多くの写真がUPされ紹介されている。
当日会場でも多くの人がデジカメやケータイで展示品を撮影していた。こうなると立ち居地退いて観客を観察するモード。客層を大雑把に分けると、大阪万博を大人として体験した老夫婦、当時小僧だった大人。リアルタイムで知らないはずでは?という若い家族連れ。昭和レトロも好きな若人たち。


貴重な記録映画から短く編集された何本かが各所で上映されていた。当時画期的だったはずのマルチスクリーンでの上映、アストロラマ(宇宙のラマ僧× 宇宙のドラマ〇)の制作風景を熱心に見入っていた時に、ふと前を見下ろしたら小学生低学年くらいの小僧がニンテンドーDSをやってて・・・・・・。
約束された科学万能の時代を信じ育った世代にとって、大阪万博の描いた近未来は今も輝きを失っていないのだが〜、本当の21世紀の今を生きてる子供には、1970年の大阪万博なんぞ古くさい民芸品の館にしか映らないのかもしれぬ。
どんなに精巧に複製を作っても、太陽の塔は実物大を見ないと衝撃を受けないし。実際、ギザのピラミッドを見た時とは比較にならないくらい驚く。


大阪万博の各パビリオンで披露された未来の乗り物や家電製品と共に、現代に実用化した商品の比較展示もあった。
サンヨーパビリオンの有名な『人間洗濯機』タマゴ型の横には、淡いピンクのガジェット。車イスのまま入れる介護用浴槽『ハーブ』
http://www.sanyo-technocreate.jp/products/care/01/mccb-1000b/details/index.html
サイトで紹介されている動画で具体的な使い方がわかった。
それにしても本体が5百万円台で専用車椅子が50万という高いハードル。まだ業務用だろうか。新しい家族のかたちと介護の科学技術。本当の21世紀が身に沁みて来る。