前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

下水って、匂う。

『下水って、匂う。』O Cheiro do Ralo(2007年)
ブラジル映画祭2008、上映作6本中のブラックコメディと紹介されていたので期待して観た。う〜やっぱりムズカシイ。
最初は会場で笑いも起きていた(ブラジリアンたちかな)、話が進むほど主人公の骨董屋の性悪ぶりとトラブルを単純に笑えなくなって・・・。とはいえ話のテンポも早いし、味のある役者さんも多数『客』として来る。映像で後々まで脳裏に残る作品だと思う。


コメディの体裁はキャンデーの包み紙みたいなモノかなと。映画を観ながら雑念がどんどん湧いてくる。それはブラックユーモアに仕込まれた罠のようなもの。
男(オス)のどうしようもない性癖、うまくいかない生活の原因を一つに決めつけたり、矛盾しながら逆流し悪循環する想像、利益の為に高圧的な態度を続けて周囲と自身を傷つけまくる、命令→服従→復讐、の法則とか。心のグローバルスタンダード←陳腐な表現


主役が執り憑かれる『おしり』だけでなく魅力的な女優Paula Braun、の役名を探したらGarconete(ウエイトレス)って名前も結局謎なのかっ!