前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

ニュースに明暗点ける?

AFP発「報道の半分は明るいニュースに ルーマニア議会が可決」
一瞬、ジョークかと思った記事。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2410678/3078014


今月ナショジオCHで放送された「戦火の中で 報道カメラマンの使命と情熱」の映像を思い出す。邦題のイメージとは違って、紛争が常態化しているイスラエルと占領地パレスチナを担当するロイター支部、報道カメラマン達の仕事に密着して作られていたドキュメンタリー。自爆テロでの現場へ一番乗りすると、自爆した犯人の生首が転がっていた。別のケースでは死体置場で速報の犠牲者数を確認するため写したり。葬儀で泣き崩れる遺族へ一斉にカメラのシャッター音が鳴る。そういった現場を行き来するカメラマン達それぞれの心象や、装甲車に投石する少年たちの「盛り上がり」を教えてくれる貴重な番組だった。
イスラエルでは事件が多発しているので、支部から映像や記事が本部へ送られても大きく取上げられるケースは少ない。悲惨な報道が日常化していると送り手も受け手もいろいろ麻痺してくる。世界中の紛争地で共通の問題だろうけど。


比率を半々などと法制化するのは無謀だけど、受け手個人が正常であり続ける為には暗を明に受け取るのも仕方ないと思う事もあり。殺人事件を娯楽として片付けたり、嫌いな新聞の記事を嘲笑したり、隣国の惨事を明るいニュースにエントリーされるのも。