『君が代少年』を探して 台湾人と日本語教育
- 作者: 村上政彦
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2002/10/01
- メディア: 新書
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他の日本植民地時代の台湾本と明らかに違うのは、どうやって源流を調べて行ったかという過程を淡々と記しているところ。初台湾行きでの記述はあまりに素人っぽいけど、それだけ台湾通でもないフツーの日本人という立ち位置。日本統治時代は良かった/虐げられていた、という二極にも偏らない。亡くなった「君が代少年」は台湾でも貧しい客家の子だった。記録映画化され母校では銅像にされ教科書にも載った。
取材に協力してくれる中で親日派の老人達のインタビューを読むと、君が代少年そのものかと思う。
皇民化に成功した(してしまった)過去の教育の生き証人をみると、教育改革を語る政治家達の妄想も馬鹿には出来ない。
四川大地震発生から一ヶ月を過ぎた。報道で被災民の美談をいくつか聞く。