前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

国民を造るメディア

生放送では聞けない、遠方で聞けない全国各地のAMラジオ番組コーナーごとのポッドキャスト配信が少し進み、ネットからパソコンに取り込んでMP3プレーヤーで移動中に聴いたり、なにかと恩恵を受けている。iTunesのバージョンアップ後に登録番組が消えたり・・・問題あり。


今週のラジオ番組は中国製毒ギョーザとアメリカ大統領候補予備選挙のニュースばかり。憎悪と横恋慕。どちらも国民病。
大相撲の定番な話題、朝青龍をネタに各番組で老害キャスターが騙る。横審の内館&北の湖理事長の品格は取上げない。ラジオまで聴きたくなくなる。


今年2月7日は春節旧正月北方領土の日が重なった。先日、NHKラジオ第一、夕刻のニュース番組に作家の上坂冬子が出演して北方領土を語りまくる。
カニが好きだから興味を持った、と言う聞き手に親近感を持たせる手法も、本気で喰い尽しそうで怖い。根室市役所に電話一本で自分の本籍を北方四島のお好みな地区に移す事が簡単に出来る、という愉快犯な自慢を澱みなくする。もう笑うしかない。講演会などで小馴れているのだろう。
歴史的経緯の説明になると『スターリンが、スターリンが、スターリンが〜』と擦り切れた漫画のよう。日本人とロシア人が覇権争いをする以前から暮らしていた先住民の話はまったく無い。先住民がどういう扱いを受けたかを思えば、当地へ本籍を弄ったりするのは死姦プレイと変わらない。侵略者側はいつだって能天気。
北方四島がロシアよりも日本に帰属するのは外交条約上妥当だけど、どっちも悪徳不動産屋の広告。


偉そうな事を書いてる自分も、先日、森繁久弥 作詞作曲の『オホーツクの舟歌』を心地よく聴いた。今でも好い作品だと思う。でも詩の中でアイヌは異国情緒な背景でしかない。森繁の満州時代、放送局勤務での自慢話が嫌いで敬遠していたけど、戦後すぐの頃を書いている自伝を読んでみた。・・・やっぱり当時の日本国民の常識的な心情を、未来から理解するのは苦しい。