前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

公害列島 成長期の代償

ヒストリーチャンネル 20世紀のファイルから−証言・あの時、あの人−
7話 大阪万博・世紀の祭典に見た夢
16話 公害列島日本・成長期の代償
系統の違う回をあえて並べてメモする。どちらも証言は昭和40年(1965年)から始まる。今思うと稀な国民の共通体験は70年の大阪万博にピークを迎えて終わる、と思っていたけど、大気汚染・土性汚染と当時の酷い公害も昭和の共通体験にエントリーしておきたい。
多くは企業城下町なので、公害で被害者が大勢出て苦しんでも、住人の多くは暗黙の了解のように会社の擁護に付く。原告団は家族ぐるみで地域の「世間」から酷い仕打ちを受けて、遠い未来に勝訴するまで病気に苦しみ仲間が死んでいく日常を送っていた。
公害の推移は、広く工場の垂れ流す科学汚染物質から、80年代に自動車排気ガスに移行していた事を知る。



高度成長期に育った子供も毎日のニュースから大人社会のルールを教わる。公害裁判は長年引き伸ばされて必ず負けるもので、学校で教わった三権分立が嘘だという事を。それはあきらめが良い大人になる為の詭弁なのだけど。とはいえ社会信用の失墜が言われる昨今、前からそうだったと思い出させてもくれる。