前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

グーグル・アマゾン化する社会

グーグル・アマゾン化する社会 (光文社新書)

グーグル・アマゾン化する社会 (光文社新書)

掴みはOK なタイトル通り、ネットのヘビーユーザーよりも広く一般向けに書かれたと思う。前半はweb上の説明が多く、web2.0やフラット化、群集の叡智とか話題になった多くのIT関連用語を紹介して読み解く・繋げる優しい本でもある。


Gmailでのメール文から単語を拾って自動で連動する広告や、アマゾンの商品紹介からレビューの日米ページの層の厚みの違いなど、日頃の違和感の幾つかを文字で読んで納得もする。
「ベーコンの神託」は知らなかった。どんな人でも知人6人から順に繋げていけば世界中の誰とでもつながる、という説からソーシャルネットワークでのトップページの表記は友人6人になっているという。自分から初めて4から6次後には世界中の誰とでも繋がる、を世界の航空路線図にも例えてもいる。ハブとスポーク、脳細胞のニューロンなどそれぞれの集合はあるけど国内の地方空港から世界の各地へ到達するイメージを描けば荒唐無稽でもない。
とはいえ自分好みの情報や思考が似た人としか交わらないパーソナライゼーションの問題・同一意見の一極集中もあり。


【アマゾン・ドット・コムの光と影〜】の読後感を思い出した。一緒に買ってます本に表記されるのだろうか?あの体感とは永遠にすれ違うけど。