前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

トライダーG7


最近ニュースで聴く山田洋行が、昔見たロボットアニメと頭の中でつながってしまう。関連商品を売るような作品ではなく家族・会社・学校など地域社会を描くコメディタッチだった。この主題歌は時々野球中継で応援トランペットとしても聴く。
主人公は下町の零細企業の小学生。急逝した父の後をついで社長兼オペレーターになっている。亡父は以前に地球へ来た宇宙人を居候させたことがあり、御礼にと巨大ロボ・トライダーG7を作って置いて帰っていた。やがて宇宙からの侵略者が日本へ侵略すると、自衛隊は敵メカに歯が立たず損壊し、毎回苦々しくトライダーへ「仕事」を発注する。


毎回授業中に自転車で呼びに来た専務にせかされて出撃しているのに、経営難で社員の給料が滞りそうなシビアな話もあった。防衛庁との間で総合商社が搾取していたのかっ?父親の急死も怪しいなあ。番組終了後には吸収合併されたと思うぞ。



80年代に読んで眼からウロコだった本に【兵器と文明―そのバロック的現在の退廃】がある。
最新鋭兵器は精密電子部品が原因で故障率が多く、近隣で核爆発が起きれば回路は過電流で壊れる。開発製造も異常に高価な上に故障回数も多く稼働率が少ない事が書かれていた。物量で敵を凌駕した第二次大戦とは違って、短期の限定戦争しか起こり得ない事を知る。過剰装飾な兵器開発は国家予算で最先端技術を進めるという面もあるけど、米国が戦争を名目に在庫一掃セールを繰り返す必然性のひとつになっている。