前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

敵の敵は味方の敵

旅先の宿で視た討論番組『頭脳風暴・ブレインストーム』で面白いテーマの回があった。中国とインドの各界の論客が互いの国を分析、今後の共存関係などを語るもの。自分にそんな聴き取り能力はないけど、発言は画面下の漢文で追えるので大凡の意味はわかる。
国際関係もあってか、頭脳風暴と随分危ない直訳の割に、スタジオでの討論は互いの好い面を褒め合って、出演者の数に対して放送時間も短い番組に感じた。


それでも個々の発言は面白い。インド側からは、中国はまるで1人の科学者が国のシステムを決めて実験をしているようだ、とある種の統制と加速のついたインフラ整備と経済発展を揶揄する。中国側からはインド(経済)の強みは高い英語教育でグローバル化のなかで競争力を持つ、といった褒め方をする。今回の旅先でみた地方の街でも巷の英語熱はバイリンガル幼稚園の看板などに感じるし、英語学習教材のCMも多い。同時にインドの人口の何割が英語教育を受けられているのか、という疑問は無意味なのかな。
最後にスタジオ参観者の設問ボタン押しで終わる。


日本の外から国際ニュースを視るのは結構楽しい。
一時期、報道チャンネルでは反恐(反テロ)同盟の共同軍事演習が大々的に伝えられていた。中国・ロシアを中心に中央アジアの国々が連携してテロ組織に対抗する、という大義名分。上海ファイブの存在は漠然と知っていたけど、テレビに向かって思わずうなる。
テロだとぉ?こんな恐ろしい国々にケンカを売る組織なんて居るのかっ?
9・11以降、世界各地で『反テロ』商法は大繁盛。