にっぽんの歌こころの歌

ＮＨＫラジオ深夜便の三時枠で、昭和の流行歌を時々聴く。昭和ひと桁から三十年代あたりの曲を聴くと、妙にくつろぐ。

眠れぬ夜のラジオ深夜便 (新潮新書)

昭和天皇の崩御前、夜中でも継続して容態を伝える為の音楽放送が､ラジオ深夜便開始のもとだった｡
深夜便スタート時からアンカーを務めている宇田川清江アナウンサーが､自らの放送史と深夜便での共演者それぞれとの縁を記している。薄い本なのに深夜便の秘話が満載。１時台の『演芸特選』コーナーを作るように進言した､というラジオ演芸の思い出には､戦時中楽しみにしてたという『前線へ送る夕』を紹介している｡大陸から南方まで〜部隊が希望･リクエストした歌謡曲や管弦楽、落語など演芸が放送されて娯楽に飢えた国民に異常な聴取率だったという｡