銀椀に雪を盛る

一日雨の後には晴天高熱の一日。仕事で日焼け､湿気が少ないので顔をなぞると塩が取れる。
夏になると【　銀椀裏盛雪　】をイメージ｡集中力弱いのですぐ溶けるけど｡

禅語百選　松原泰道asin:4396310013
部屋を片付けて散らかしてると出現する､ひと昔前に読んでた本。昭和47年･1972年刊行から54版目を買っていた｡禅語プラス漢詩の名句まで､多彩な言葉を選んで短く紹介している本｡近年このジャンルはビジネス・アイデア本から自己啓発まで､有象無象が増えている｡この本はその手の即効サプリとは違う。これを取っ掛かりに色々どうですか､てぇな著者からの幻聴がする｡
岩波で出している問答集の無門関とか､漢詩集とか色々読み齧って行った｡相変わらず十牛図のように道草の途中ですが｡

宗教として禅を語れないところは､経典や坊さんを(信じ過ぎるなと)罵ったり、大切なはずの仏や仏性を､『糞』とも『クソかきベラ』とも表現する太っ腹なところ。古代インドからの宇宙観と緻密な時空を引き継いでいるおかげで､芥子粒のなかに須弥山を隠す、小さな種のなかの宇宙など面白い表現が多いのも魅力。臨済と普化のドツキ漫才も有り難い。危ないので最前列で奴らの芸は見たくないけど｡