前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

カリカチュアとワイドショー

お笑い界の独立プロ、大川興業大川豊総裁著『誰が新井将敬を殺したか』98年初版)を読み返し。煽り過剰なこの本のタイトルは単に大川総裁が好きだった泡沫候補のスピーチから拝借したもの。執筆の構想では「政治家プロファイリング」が題名で、文章の内容もこれに近い。90年代末の永田町政治家の意外な素顔や一族・愛人・家庭の事情をオカズにした「政治屋列伝」ともいえる。


読んでて思うのは当然ながら時事ネタの賞味期限はあまりに短過ぎること。
同じ20世紀の終わりに出現した、政治まみれなギャグ漫画『秘密の花園結社リスペクター (Vol.1) (SPA! comics)』(松田洋子著1・2巻)も当時は新鮮で驚いた。政治屋・芸能人から国民までイジリまくる黒い笑いのセンスは日本人離れしている。21世紀まで執筆が続いてたら自分史上最低の小泉政権も、少しは優しいヌルイ眼差しで見守れたはず・・・。
小泉劇場の作り手達は、これら市場では充分に評価されなかった小品から毒を抜いて乱用したのかな。