将来の夢は国際浮浪者だったな
朝から雨。仕事強行。こんなんで風邪ひかない体は親に感謝。
駅前バスターミナル近くでビッグイシュー50号を買う。販売員は濡れないように透明なケースに雑誌を入れて立ち売りしていた。
街での販売からこれを転機にアパートを借りたり仕事を見つけたりするものらしい。50号記念は小熊英二ゲスト編集長の特集なので売れるのではないかと。個人的には電子チップの体内埋め込み普及の記事が興味を惹いた。
今の仕事の大事なコツを色々教えてくれた先輩は、最後の頃にはホームレスをしていた。2年前から消息もない。プライドの高いひとで、人に使われるのがコリゴリだとか言って仕事は辞めてしまった。気が向くと連絡をくれて、実用性のある数学や、仏教の唯識など色々話を聴いた。ウチの近所にタバコの吸殻が殆ど落ちてない事を怒ったり、整理券をもらって配給に並ぶホームレスの列を「解説」したり、視点はやはり違う。
あのひとのように対人関係が嫌でホームレスをしていても都会では掟があると聞く。
望まない野宿生活をしている人々は雑誌の手売りで「稼ぐ」手応えが、再度自立するよい機会になっている。
などと解った様に書いておいて正直言うと、苦手なくらい洒落た街ナカにホームレスを見つけると、ほっとする自分が居る。