前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

殉教の中国イスラム

殉教の中国イスラム―神秘主義教団ジャフリーヤの歴史』を読んでから、今に繋がる『殉教』の連鎖を思う。前に読んだ「回教から見たイスラーム」と同じ著者の、中国イスラームでもジャフリーヤ教団の歴史について書かれている。時の皇帝との友好と対立から、同じスーフィズムの花寺派との争い、裏切りなど。


宗教迫害と移住、殺戮の地の道程が後の聖地となる。聖者の墓は大弾圧により生まれる。紹介されてる民謡の一節は凄まじい。「命を捨てても教門は捨てない。頭を切り離されても、帽子が飛ばされたと同じ。祖先はみな血塗れの首だから。俺も髭を赤く染めてやろう。」


民族・宗派を超えてあらゆる紛争地で歌われ続ける幻をみる。