ユーゴスラビア映画「歌っているのはだれ?」
『歌っているのはだれ? [VHS]』1980年旧ユーゴスラビア/スロボダン・シヤン監督
数々の映画賞を獲っている作品を古いビデオで観た。第二次大戦のドイツ侵攻前夜、セルビアの片田舎のバス停からオンボロ木炭バスに乗ってベオグラード行きの旅が始まる・・・コメディ映画。
癖のある乗客達とバス運営の親子。道々障害に立ちはだかる面々。顔で役者をえらんだのじゃないかと思うほど、味のある人物ばかり。最初から最後までの要所に入る、ジプシー兄弟のアコーディオンと口琴での即興歌が耳に残る。
前半は車掌役の親父が傍若無人で(中国の寝台バスを想起)気持ちが澱んでしまうけど、新婚さんの青姦(死語)を全員が覘くシーンあたりから、話のスピードとトラブルが俄然増す!
故ミロシェビッチと同じ監督名の「スロボダン」とは自由という意味らしい。他にロシア語に似た語彙も多く聴かれたが、東欧各国の言葉は関係が近くて当然か。
クロアチアの映画紹介サイトにどんな感じの映画か解る画像が多数載ってます。