前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

巨人伝説

みにもに

昨日の土砂降りのなか自転車パンク。曇天の一日、朝から自転車屋は開いてないので徒歩通勤(片道55分)。帰宅後に店で診てもらったらタイヤに焼き鳥の串らしきものが刺さっていた。
???


武器としての<言葉政治> (講談社選書メチエ)


知識分子からのお勧め本を読む。自分の感情的小泉嫌いにつける処方箋的な優しい選書かもしれない。戦後から20〜25年のスパンで使われる政治の言葉が変化するという持論を元に、吉田茂から歴代総理の公へ向けて発した言葉を分析している。

1950年代〜 民主主義のレトリックの時代

1960年代〜 国家建設のレトリックの時代

1970年代〜 課題解決のレトリックの時代

1980年代〜 政治改革のレトリックの時代


ア〜ウ〜言語不明瞭で巷の子供にもモノマネまでされた大平正芳、実際は官僚型の政策通で「日本型福祉社会」など先見性のある提示していた事は意外だった。国民に通じるプレゼン能力を持たなかった首相。ということらしい。


福田と宮沢は、評論家的(他人事な)政治家として扱われる。細川と村山が低い評価なのは同感。海部の弁舌を高評価するのは判らない、W大の弁論部出身とか当時もマスコミで持ち上げられていたのを思い出す、自分には内容の無い綺麗事にしか聴こえなかった。中曽根と小泉の対立にも触れながら、二人の評価が高く文面も多いのも解せない。


レトリックを駆使した分析も実際は性格占い並の精度かもしれない。自分の基準からすると小泉が歴代総理の負の部位の寄せ集めにさえ思える(偏向は自覚で)。


個人評とはいえ小泉の言葉政治を論じるなら、よく名前の挙がる首相秘書官と、自民党広報本部の世耕弘成議員を抜きにしては、今の「言葉政治」は語れないのではないのか。