前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

西チベットのアリ地区へ

夜中から更にもの凄い揺れと衝撃の道。一番後ろのシートだから、振られて何百回と体が浮いては床に叩きつけられる。細胞丸ごと遠心分離機にかけられている様な感覚になっていく。乗り物酔いなど無縁な自分でも、食欲も無くなり吐き気と尿意・・・。
この際気絶していたいくらい。
窓から吐く。食べていなかったので水ばかり。この後体調が好くなったりする。

朝の風景。外の景色は澄んでいる。


昼過ぎの風景。


日没後の10時半過ぎに念願のアリ着。


バスの外側荷物ボックスを開けてみたらザックが泥まみれ。機械油もくらったらしい。疲れながらアリは外国人未解放で緊張す。
素直に公安へ出頭して罰金を払うべく、旅行人の地図で探す。が単純すぎる上に通りの名前も書いてない。夜中通行人に聞きながら、ようやく公安を探す。
川の傍の公安の建物は外国人管理部署とは違う事が判る。筆談でもよかったのに気を利かせてもらい、英語を話す婦人警官に電話を繋いで明日のアポを取る。電話がある部屋には鼻を怪我した男が縛られ、不良?少年達が詰められていた。


招待所には拍子抜けするほどすんなり泊まれた。ひとり20元のドミ。(翌日聞いた話だと、ホテル以外は断られる処も多かったという。)受付のおねえさんの後ろにインド映画スターのポスターが貼ってあった。外にあるトイレが判らず他人の家の玄関へ入ってしまう。
重い疲労と軽い興奮がつづく。