イエチョン憔悴
交通賓館、夜中も車やバイクのクラクションが五月蝿かった。9時半起き、12時宿を出る。愉と遅い朝飯。ポロを食べてから、タクシーでアーバンに乗り着ける。旅行人に書いてある地図と情報は5年前のこと。肝心のバスが何処にあるのか判らない。「アーバンでは外国人がチベット行きバスに乗ろうとすると通報される」と昨晩聞かされたので緊張する。でも人に訊かないと判らない。やむおえずバイクタクシーを捕まえ、バスの場所まで連れて行ってもらう。
憧れのアリ行きバスは停まっていたのだ。が、運転席に中国語で「明日発車」と紙が貼ってある。偉そうな男が「何国人?日本人?没有票!」と言えば、もうひとりが「明日出発。午後5時に来い」と優しく言う。これは昨日Sさんが言われたセリフと一緒じゃないのか?どうも怪しい。
バスの故障で今日出ないのか、道路事情なのか、筆談とジェスチャーで訊いても曖昧な答え。通りに長居するのは危険だと思い、立ち去ることにする。
交通賓館に戻って仲間に現状報告しようとしたが、入れ違いになってしまう。彼らも断られて戻って来ると思いきや・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・戻ってこない!
愉に今度は路線バスでアーバンに戻って見て来てもらう。
午後4時頃も昼過ぎと同じ状況。丁度訪ねて来た別のバックパッカーにも全く同じ事を言っていた、という。
彼らはもしや、毎日『明日来い』と言ってるのかと疑心暗鬼になる。
ホテルへ投宿し直し。80元のツイン、道路側ではないので五月蝿くないが、設備が壊れてたりするのは同じ。
愉が夕方の街歩きから帰ってから具合が悪くなる。
やる気の無い薬局でビタミン剤CとEを購入。
ひとり街の中心まで歩いて行く。想像以上に大きい街。西側には広場と劇場があった。河川整備された川沿いに公園がある。綺麗で日没後など人で賑わっている。ぐるぐる歩いて、食堂へ入る。いつもウイグル人の客しか来ないのか、怪訝な対応の店主、『日本人ですぅエヘヘ』とかひとこと言えば雰囲気も変わったのかも、ラグメン3元が美味いので満足。天山ビール1本買って帰る。