市民運動の辺境

スマトラ沖地震の報道が流れてから、マレー・インドネシアのダラダラ旅の昔の思い出ばかり頭に涌いてくる。帰国後サラワクネットの講習会や活動報告などで聴いた話も同時に思い出す。

熱帯林伐採禁止を叫ぶだけでなく、地道に各自治体や省庁に対して、使い捨て建築用合板（コンパネ）を減らす要請や、業界への代替品開発や、嘆願書の提出、勉強会をしている。それでも先住民は暮らしを壊され抵抗して逮捕され続ける。以前に都内でやった巨大商社本社前での座り込みの報告で、出入りする社員の中には申し訳なさそうに「すいませんねーなにもできなくて」と言われたりしたと聴く。相手の立場を察してしまう分だけ、日本人の抗議・意思表示は優しくも弱くもなってしまうのが・・・。報道も当然「絵」にならないと取り上げない。