前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

乗り物の旅

以前、関係者に聞いた話で、バブルの絶頂期にモンゴルでの恐竜発掘に重機メーカーがユンボ(パワーシャベル)を一台寄付したという。鉄道で輸送した後、ロシア人の運転で二日かけて草原を走り現場へ行ったという。夜は狼が出るので運転席で寝たと聞く。大平原をユンボ一台が爆走する光景はなんだかおもしろい。


中国パキスタン間の山岳バスも壮絶な振動らしいが、体験した限りではイスラエルでのエルサレム〜テルアビブ間の列車が壮絶な乗り物だった。軌道レールの補正をまるでしていないようで、ひたすら不規則に体がゼット風に振られる。駅も不便な場所にあり客も疎らで、快適で便数の多い高速バスが主流だから、鉄道はナイガシロ。交通費も高かった。


インドネシアスラウェシ島も不思議な乗り物ばかり乗り継いだ。
三菱製の中型バスで夜間移動。屋根にヤギを括りつけ、座席の下から縛られたニワトリに足を突付かれ、両脇にやさしいデブのオバサン。睡魔に「コックリ」すると肘でどつかれた。ヤギの泣き声がなぜか老人のすすり泣きに聞こえて、追い抜きざまのドップラー効果は滑稽な夢のようだった。
「うええええええええええええ〜〜〜〜〜〜」