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新作落語を通した古典落語が好きだ。
一人は「三遊亭圓丈」
そして「二代目快楽亭ブラック」
最近、二人会を演っている。唸るしかない。
はてなキーワードの蛇足にはならない。
これは悪魔で極私的な人物伝です。
昨今のクレオール・ディアスポラ等々のインフレ文化論はさておき、クレオールのマスコットキャラとして推薦したい人物。
色々と糾弾されてしまったが、古典落語の狸賽(たぬきのおんがえし)の
改作「朝●人の恩返し」は名作だと思う。
単純に差別だので抹殺するには惜しい作品。学会ネタも好い。
これは、朝鮮戦争で死んだ米兵の父親を持つ自称「あいのこ」が演じるからかもしれぬ。
高座での映画批評は、後々客に作品を観せてしまう話術を持つ。
北朝鮮映画からクレヨンしんちゃんまで、
ブラック流「反対車」に出てくる片岡千恵蔵の車屋は「多羅尾伴内7つの顔を持つ男」で何故か変装する役が「あるときは片目の〜」「またあるときはベトナムのシャム双生児」また〜全部障害者だったりする意地悪さ。
http://www.eiga-kawaraban.com/99/99010601.htmlこんなとこにもGHQ
独演会毒演会のゲストを通して様々な芸人の生を観た。
最後の幇間、悠玄亭玉八。
上品な芸に、粋な小話に驚く。しかも舞台はルピリエ
旧文芸座地下ボイラー室で、なんという取り合わせだ。
スカトロAV男優の開拓者、山本竜二。
オシボリ屋での優しい小人の先輩とか
女優役のニワトリとのやりとりが泣かせる。
スタンダップ・コメディの小屋が日本にあったらと思った。
身障者の芸人。ホーキング青山。
車椅子に「今古亭身障」と貼ったり、
話の落ちが「う〜ん手も足も出ない」に惚れた。
自分にとって乙武君のほうがキワモノ芸人だ。
川柳川柳(かわやなぎせんりゅう)
只の酔っ払いと尊敬されているベテラン落語家。
ブラックが師匠談志の人情話「芝浜」が嫌いだと言って、主人公を
川柳に置き換えて改作した作品は上手過ぎだった。
サゲの「よそう、また夢になる」が「やっぱ飲んじゃう!パラッパッパ♬」
になる処など、歪んだ愛情表現だろう。
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ブラックが作ってきたネタはエログロナンセンスかもしれない。
生理的に受け付けない人も多いだろう。それでよいのだと思う。
改作といえ意外にも古典落語に忠実なのだ。
ブログで書く分には許されるという甘えもあるけど、
でも実際ブラックのネタは書けないよ、ホントの話。