前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

低一点的天空

低一点的天空 Twinsの鍾 欣桐(ジリアン・チョン)主演の2003年作品。DVDで借りて観る。ジャケット写真だけ視るとオズの魔法使い風ファンタジーかなと思ったら、香港で生きる三人の障害者たちの友情と夢、家族を描いたドラマだった。タイトル名は蔡 卓妍(シャーリーン)主演の『下一站天后』と微妙に重なる。


軽度の知的障害をもつ肥猫(郑則士/kent Cheng)を中心に、痙攣が止まらない体の祥智力、盲目の少女白雪仙(ジリアン)と街で出合い、やがて周囲の偏見や差別を恐れず前向きな生き方を、夢を現実に、それぞれ家族のギクシャクした関係まで変えていく。


肥猫は人懐っこい与太郎っぽいけど、人格者過ぎるのがチョット・・・。監督で役者もすると超主役みたいになるケースかな。この素材で喜劇を作るのは最初から微妙だけど、思ったより辛くてシビアなシーンも多い。それを喜劇に包んで見せようという製作者側の意図は感じる。
エンディングでは出演者たちが実際に福祉施設へ交流訪問している映像が流れる。