前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

隣の芝生も筆の誤り

全国こども電話相談室で、『カラスは昔から黒いんですか?』と質問が来た。カラスは系統が難しいけど、中には白黒二色のカラスも居ますよ〜との答え。


通常ヒトは3原色の世界を見ているけど、鳥はそれに近紫外線を加えた4原色で視て、蛾は5原色?で視ている事を最近知った。
70〜80年代一部で流行したカルロス・カスタネダの呪術本に、師匠の言葉として【鳥は四原色の世界に生きて、カラス自らの姿は銀色に視える〜】という意味の事が書かれていた。
ギリシャ神話でも、カラスは元々銀色だった、という。寓話なので意味は違うけど。


当時は色彩世界の違いに感心しつつ、そういう事もあるんだろう、くらいにしか思わなかった。
でも、元々三原色で視ている人間が鳥の眼でカラスを視ると銀色に視える、というのは無理がある。白黒のモニターではカラーを再現できないように、CG効果でそれらしく仕上げる事は出来ても、鳥の眼にはそう写っているとは言えない。四原色のバランスが判らないし。
犬や猫などは人間の基準からすると2原色でモノクロの世界のはず。でも暗視の細胞が強いので、夜眼が光らないヒトとは違う世界を視てるはず。犬の場合は嗅覚情報がより強いので、ヒトの視覚に偏った世界よりも違うはず。


偏狭なヒトが『もっと俯瞰で視て』と言うたび思う、ないものねだり。