前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

ちあきとみゆき

6枚組みのちあきなおみ集『ねぇ あんた』を聴き返す。
『ねえあんた』を演じるちあきなおみ。作詞 松原史明は舞台の構成作家も担当とのこと。ライブ音源【き】の一曲目、『私はこうして生きてきました』の作詞もしていた。
『ねえあんた』はどぶ川近くに住むという娼婦の歌うような語り。・・・・・名品に屁理屈な駄文は不要。
と言いつつ個人的には中島みゆきの描く娼婦たちが主役の作品と繋げても見る。『エレーン』から『見返り美人』あたりまで。後の作品に行くと、歌詞も歌い方もだんだん何かが突き抜けている。
ちあきなおみも歌手・女優として、これらの世界を強く表現している。中島みゆきの当時の提供曲『ルージュ』は正直軽い恋愛の歌だと思う。(もっとも、中華圏でこの曲は大勢の歌手にカバーされているけど。)
『私はこうして生きてきました』の歌詞で語られるように、子供時代から舞台に立って踊り歌って、全国を廻って暮していた体験が、力を抜いてこの重たい世界を見せるのかとも思う。