前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

青海チベット鉄道〜世界の屋根2000キロをゆく〜

NHKハイビジョン特集の再放送を録画で視る。途中で長崎市長撃たれるのテロップが流れたり。
西寧からラサまでの2日間の列車旅を中心に、鉄道建設の経緯なども挟んで紹介している。


以下は個人的な私見です。
標高の高い途中駅で上下線の通過待ちがあるとはいえ、単線なので輸送量は限られているはず。番組では列車開通によってチベットの暮らしが町が格段に変わるぅー、みたいな作りなのが視ていて疑問だった。
2005年の夏旅で国道からバスの窓越しに併走する完成目前の線路を眺めたけど、既に快適だった道路から車両の膨大な流れをみると、難易度の高い鉄道建設の意義が説得力を持たない。
ウイグルなどと同じようにチベットの天然資源を貨車で沿海州の工業地帯へ運ぶ目的としても、単線ではどうも中途半端な感じ。片側から二日に一便しか出ない客車車両では観光客を運ぶには少ないと思える。チケットが当日でも取れるバスに比べて長距離列車はどこも競争率が高い。座席の二等車が格段に安い感じもしない。バスより到着が早いというわけでもない。


途中にみえる自然保護区の動物よりも、車両内の乗客たちの映像がそれぞれ面白い。一等車両には高山病対策の酸素吸入器が設置されている。二等ではどうなのかな??『世界最高峰の路線を走るために車両は航空機メーカー特注』って、ボンバルディア製だった・・・おいおい。
お高そうな食堂車は満員の時間を狙って撮ってるような気が〜、車内で売られてる弁当が日本円で300円クラスだと、ほとんどの乗客は、丸二日を持ち込みのカップ麺を喰い続けじゃないかと、彼らの健康を心配してしまう。車内ではカップ麺が小売価格の約2倍くらいの値段だった。それでも二日目のゴルムド〜ラサのほとんどが陽のあるうちに走るので、風光明媚な景色を楽しめるのは素直にうらやましい。でも夜10時過ぎにラサに着くのがちょっと。
いろんな意味で観光資源という言葉が相応しい番組のつくり。