開放系しすてむ
知恵の樹 生きている世界はどのようにして生まれるのか
ウンベルト・マトゥラーナ フランシスコ・バレーラ 著
ちくま学芸文庫 1997年刊(原書は84年)
部屋の整理中に出現した。自然の景観の形成〜生き物から人間社会までの組織の作られかたの「自己組織化」原論。生物のTRY&Errorで生まれる棲み分けと多様性・オートポイエーシスとか色々読み齧ってはみた。入力と出力は一方通行ではなく、それぞれの外枠も閉じてはいないこと、これは自分の性格上にも好みな思考と情緒。と言ってもクリエイティブアートとか自由な教育方面には疑問符ばかり湧く。
組織の弊害については未だヒントを見つけられない。組織は安定期になると自浄能力が削がれ、沈殿した自己保身こそが主体に働くことや、関係性の道具であるはずの対話が成り難く、攻撃と防御の単語が乱造されるとか・・・
捨てられる興味もあり、今も興味の対象もあり。