前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

中国を支える 煤鉱工(ばいこうこう)〜出稼ぎ炭鉱労働者〜

四月のNHKはBSを中心に中国特集番組が大量に放送されて、後追いで視続けてる。
この番組はその中でもよかった。
中国内陸の陝西省一帯にある零細炭鉱(60〜80人での交代制・深さ260m坑道1.5キロの規模)の2箇所での出稼ぎ労働者と家族達の1年間を取材した番組。
旧正月春節を区切りに終わるけど、前半の事故で操業が止まってた炭鉱では帰省者が3分の1だった。落盤事故で死亡者を出して、半年近くも操業停止になっていた炭鉱オーナーの村長が、得になるとは思えない取材に協力しているのも貴重。バイクで労働者宿舎へ来た男が『「一人っ子監視員」が地区へ来たから違反している家は気をつけろ』と知らせに来たり、許認可を取っていない炭鉱で働いてた労働者が顔出しで情報を持ってきたり。よく撮れている。


地上波の激流中国「ある雑誌編集部 60日の攻防」 は人気の社会派雑誌と、若手の編集者・記者達の仕事ぶりを同行取材していた。BSドキュ(再)汚職告発〜中国・インターネットをめぐる攻防〜」とジャーナリスト個人のキツイ戦いをつなげてもみる。
日本国内のTVドキュメンタリーよりも取材に自由度が利いているのが、嬉しくもあり謎でもあり。


春節前に上海から故郷に帰る寝台バスの大移動を BS-hi春節 上海発ふるさと行きバス〜大移動7日間の記録〜」 で視た。春節が中国人にはいかに大事なイベントなのか思い知らされる。視てて寝台バスの乗り継ぎ旅の疲れが重たく蘇えって来る。若い二人の行く末が・・・少し心配。


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【余談】格差社会とかなテーマで語られるはずの番組なのに、自分の眼は違う方へ泳いでしまう。たとえば
宿舎の壁に貼ってあるポスターにS.H.E.を確認。激流中国「富人と農民工 でも、内モンゴルからの父子出稼ぎ先の天津の安宿にも貼ってあったと思う。北京の大実業家のケータイ着メロ歌手が誰なのか気になるし。BS特集(再)「民衆が語る中国・激動の時代 〜文化大革命を乗り越えて〜」 でもひとりの証言者の背景の壁に、知らない明星の切り抜きがペタペタ貼ってあった。