前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

日本発・野生グマとの共存

アニマルプラネットCH録画分から「DOGS Who Teach BEARS」(Gedeon Programmes 2005年制作)を視る。


北海道でのヒグマと人との遭遇事故を調べているフランス人研究者と、本州の軽井沢で人間の居住区に来てしまうツキノワグマを追い返す・学習させるNPOピッキオの試みを追った番組。共存というよりも人と熊の棲み分けを理想として、アメリカからクマを追い払うために訓練されているベアドッグ2匹を導入していく。番組では昼間に町に出没していた小熊を捕獲して、行政の決定でやむなく薬殺するシーンも写している。通称ジゴロー(オスのクマ)はベアドッグを使って吠えまわして人里の無い高速道路の向こう側まで追い払う事にも成功している。
これはまだ実験的なケースで、現実は長野県だけでも年間に百頭単位がハンターによって駆除されている。


ピッキオのサイトを視たら去年の2006年11月にジゴローは捕獲・薬殺された事が公表されていた。人間の残した食べ物の味をクマが覚えてしまうことを止めるために、頑丈な屋外用ゴミ箱を開発して設置したり、番組ではあまり詳しく語られなかった犬種カレリア犬の注意点も書かれている。確かにベースが猟犬だと扱いは大変そう。しかし、こういった活動を紹介すると、クマと人の棲み分け問題〜よりも、「あの犬欲しい」が巷の反応なのかなぁ。
かくいう自分も大変な試みを傍観するのみ。