前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

空と君とのあいだに中華

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中島みゆき的アジアン・カバーズ』2002年発売
先日これを買ってからちょっとした混乱が続いている。これに収録されてない他のカバー曲をネット検索したり視聴ばかりを繰り返してるので。このアルバムの内容は、だいぶ前から中華圏で人気の中島みゆきカバー曲を歌う15名の華人アーティストの楽曲を収録したもの(曲内容等は画像クリックで読めます)。
問題は肝心の中国語(北京語・広東語)歌詞が付いてない、代りにその日本語訳が付いてるという不思議な商品なわけ。ま、中国側の作詞の版権問題でモメたのかな?
訳詞は重宝するけど、少しガックリも。予想以上に原詩の世界と程遠い「二人称」ラブソングになってるし。
それだけ言語を超えたメロディーが秀逸ということの証なのかと、・・・慰めてもみる、ファイト!←発作


アルバム収録曲で好きな原曲の「やまねこ」は、中華サイトでは原唱「やまわこ」と微笑ましい誤記が多い。この恐るべき女の呪歌も、軽快な恋の悩みになってて、思わず知らず爪を立ててしまう。この元の詩の内容を華人の美雪fanが読んだら気絶するかもしれないから、よしとしよう。←えらそう
「帰省」のカバー曲は(美麗心情)本多RURUがせつなく歌う好い仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=jzzQEHZBmHo
数年遅れで複数の歌手もカバーしているので、「ルージュ」(容易受傷的女人)と同じく人気を得た曲なのだろう。「帰省」と近い世界を描いた「ホームにて」(只因愛有)も、中国詩では別に故郷を懐かしむ歌ではない。
「EAST ASIA」(恋イ尓)も原曲の壮大に歌い上げる詞とは程遠い恋の歌に。サビのところのメロディーもアレンジしている。


同じ原曲をベースにして違う作詞家と歌手で歌われる曲も多い。代表作「時代」はこのアルバムに収録されていない方の中国語詞(重生)が、目を通した限りでは原曲に近い世界観が在ると思う。中島みゆき的世界のテーマの重要なひとつ「輪廻」と通じているので。



以下の参考サイトに感謝しつつ、無断リンク


日本人歌手→中国語カバー
The Minstrel's Cabin 
http://www.geocities.jp/minstrel287/
(トップページから日中カバーソングデータベースへ)


華人歌手→外国語原曲リスト
●中文歌曲的外語原唱(北京語)
http://www.sevencn.cn/blog/read.php/34.htm
(けっこう目からウロコですよ)


中華圏の中島みゆきファンが作成したカバー曲リスト
●中島美雪翻唱歌(北京語)
http://miyukicoversongs.blogspot.com/