前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

「アイヌ神謡集」を読みとく

「アイヌ神謡集」を読みとく

昨日分と同じく近隣図書館で借りた大きめの本。同社から出している別売りの【CD「アイヌ神謡集」をうたう】を聞きながら発音付きテキストとして声に出してみるのが理想。知里幸恵生誕百周年という記念出版にもなっていて、ロングセラー本の岩波版「アイヌ神謡集 (岩波文庫)」を現時点から捉え直してもいる試みが解説やコラムで読める。
フクロウからカエルまでそれぞれの動物神が自らを唄う物語に、所謂「アニミズム」とかのあやふやな定義では括れない、人間から視た自然への愛憎のようなものを感じる。動物から人の作った道具までそれぞれ「魂」をもっているという世界観は広く知られてはいるけど、それぞれの動物神に良い悪いキャラ、好き嫌いがあるのは正直安心もする。
漁を手伝ってくれる(とされる)シャチが海の神様では一番で、クジラは獲物(天からの授かりもの)というのも以外だった。山ではウサギ・川ではカワウソまでが気紛れに人間を化かすと思われてるのもご愛嬌。フッサフッサ。