前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

俗っぽい聖地

なんだかんだで「聖地」好きな自分。ベナレス・エルサレムカイラス巣鴨
死期が近いひとのように旅の記憶が蘇える。2005年夏・チベットのラサでジョカン近くの穴場のお寺を仲間に教えてもらって行ったら、境内の調理場から聞覚えのある鼻歌がする。(過去日記→)
古いソ連時代の流行歌「モスクワ郊外の夕べ」だ。ここラサでなにゆえ?と、この時空の歪みを納得するため頭のなかで理屈を探してみる。先日食堂で見たテレビで「対全体主義戦争に勝利して60周年記念」とかのバラエティ番組で、タレントの男性一人と女性3人がソビエト軍のコスプレで短い劇をやってたことを思い出す。女性陣が北京語をつけた「モスクワ郊外の夕べ」を歌ってた。もっと以前から中国で訳された有名な歌かもしれぬ。
「モスクワ郊外の〜」も映画「モスクワは涙を信じない」の挿入歌も、広く愛される綺麗なメロディー。昭和三十年代頃までの日本の流行歌にもデジャブ。


香港のアイドルユニットTWINSの初北京語アルバム「見習愛神」(2005年)のなかに「莫斯科没有眼涙」がある。曲は広東語版からのオリジナルだけど、タイトルと静かな優しい歌詞はソ連の懐メロとつなげて聴く。