前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

ひとまわりむかし

押入れから出てきた本をつい手にとってしまう『続 超・級・無・敵 香港電影王―世界一熱い、おもしろい、美しい香港映画オールアバウト
98年刊の香港映画情報本の続編。読み返すと結構濃いインタビュー記事が並ぶ。


この本に書かれている、自分の好きな香港映画95年作品3本を思い出し。



色情男女 [DVD]

「色情男女」
監督イー・トンシンのインタビューで制作裏話も。女優のスー・チーの芸歴と解説が1ページ。
ポルノ男優役の徐錦江(チョイ・カムコン)のインタビュー3ページも貴重では?
この作品から香港人の日本映画への深い理解を知る。


『厳選33タイトル』で紹介されている作品のなかで自分のお気に入りは
ブレード/刀 [DVD]
「ブレード 刀」 ツイ・ハーク監督の武侠物。最近の綺麗すぎるCGエフェクトとは対極の殺陣がとても泥臭くて好い。


「惜しまれながら引退する名女優たち」の稿では『女人、四十。 [DVD]』で仕事に介護に強い母役を演じた蕭芳芳(ジョセフィーン・シャオ)について書かれている。重層的な香港の日常を映画から覗いた感覚。義父のボケ老人が真夜中に日本軍と戦っているつもりの徘徊シーンは面白くて悲しい。随分後になってから監督アン・ホイの母方が日本人と知る。